シアリス処方増加の理由

シアリスはバイアグラ、レビトラと並ぶ代表的な勃起不全症(ED)治療薬です。勃起不全症治療薬として日本で初めて厚生労働省の承認を受け、販売されるようになったのは言わずと知れたバイアグラです。バイアグラに遅れ、シアリスとレビトラはほぼ同時期に日本で使用されるようになりました。しかし、遅れをとったかのように見えるシアリスは処方数を増加させていっています。それには、それ相応の理由があります。ここではシアリスが他剤と比較して優れている点に関して説明します。
まず最大の利点は、他剤と比較して副作用の発生頻度が低いことです。3剤は同様の作用機序を有するため、その副作用にも類似点が多く、主な副作用としては、頭痛、顔のほてり、鼻づまり、動悸等が挙げられます。バイアグラとレビトラに関しては、これらの副作用が90%の確率で発現します。一方で、シアリスの服用によってこれらの副作用は30%の確率で起こります。つまり副作用発生頻度は3分の1なのです。
次の利点として、他の疾患の治療薬との飲み合わせの問題が少ない点が挙げられます。3剤共通して、ニトログリセリンと硝酸イソソルビドは禁忌となっています。またバイアグラとレビトラに関しては、他にも一部の抗不整脈薬との飲み合わせが禁忌となっています。しかし、シアリスに関しては抗不整脈薬で併用禁忌の薬がありません。
最後に挙げる利点は、他剤と比較して、効果がマイルドで、自然な勃起状態に近い感覚が得られるという点が挙げられます。
このように使い勝手のいい条件がシアリスには沢山あるため、処方数が伸びているのです。ただ効果がマイルドな分、速効性の点では他の2剤には劣っていて、セックスの3時間前に服用する必要があります。すぐに効果を得たい場合はバイアグラやレビトラの方が使いやすいでしょう。